6月は梅雨に入り、湿度が高くなる季節。子どもたちの健康や日々の過ごし方、保護者への連絡事項も多くなる時期です。今回は、保育現場でそのまま使える「6月のおたよりテンプレート文例10選」をご紹介します。季節感、保護者への配慮、行事案内など、現場で使いやすいように内容をボリュームたっぷりにまとめました。
■① 季節のあいさつ(導入文)
梅雨に入り、雨の多い季節となりました。園庭のアジサイも色づき始め、子どもたちが「きれいだね」「青が好き!」などと話しながら通る姿が見られます。雨の日が続いても、子どもたちはお部屋の中で工夫しながら元気いっぱい遊んでいます。気候の変化に伴い、体調を崩しやすい時期でもありますので、園でも十分に配慮しながら過ごしてまいります。
■② 衣替え・服装のお願い
6月に入り、日中は汗ばむような陽気の日も増えてきました。お子さまが快適に過ごせるよう、衣替えの準備をお願いいたします。園では活動量も多いため、汗をかきやすく、着替えが必要になる場面が増えます。半袖・薄手の服装とあわせて、替えの下着・洋服・靴下を多めに持たせていただけますと助かります。また、室内の冷房対策として、羽織れる上着のご用意もおすすめしております。
■③ 体調管理・健康への配慮
梅雨時期は、気温の変動や湿度の高さによって、体調を崩すお子さまが多くなります。特に風邪、熱、咳などの症状がある場合は、無理せずご家庭での休養をお願いいたします。園では、こまめな水分補給・換気・手洗いうがいの徹底を行っています。また、汗をかいたあとの着替えやタオルの交換などもこまめに行い、子どもたちが快適に過ごせるように心がけています。気になる症状などがありましたら、担任までお知らせください。
■④ 虫刺され・衛生対策について
暖かくなるにつれ、蚊や虫の活動も活発になってきます。園庭で遊ぶ際は、事前に虫よけスプレーや長袖での対策を行っていますが、ご家庭でも虫よけシールや服装の工夫をお願いできればと思います。また、虫刺されがひどくなる場合は、薬の使用について事前にご相談ください。併せて、汗をかいたままの状態はかぶれの原因にもなりますので、清潔を保つためにも着替え・タオルの準備をお願いいたします。
■⑤ 雨の日の遊びの紹介
雨の日が続くと外遊びが難しくなりますが、室内でも子どもたちは創造力を働かせ、さまざまな遊びを楽しんでいます。製作活動では、紙皿で作るカエルや、折り紙のかたつむりなど、季節の生き物をテーマにした作品づくりに取り組んでいます。また、リズム遊びや絵本の読み聞かせ、新聞紙遊びなども人気です。「雨の日でも楽しい!」と感じられるような工夫を、日々取り入れています。
■⑥ 歯と口の健康週間に向けて
6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。園ではこの期間を中心に、正しい歯みがきの方法や、虫歯予防についてのお話をしています。紙芝居や絵本を使いながら、子どもたちにとって分かりやすく楽しく学べるように工夫しています。給食後の歯みがきタイムも見直し、磨き残しがないよう声かけをしています。ご家庭でも仕上げ磨きや歯科検診の受診など、連携をとっていただければ嬉しいです。
■⑦ 七夕制作のお知らせ
来月の七夕に向けて、子どもたちと一緒に笹飾りや短冊づくりを始めました。「○○になりたい!」「おかしをたくさんたべたい」など、かわいらしい願いごとが並びます。製作の過程では、のりやはさみの使い方、色の組み合わせなども楽しみながら学んでいます。完成した作品は、玄関ホールやクラスの前に展示予定です。登降園の際には、ぜひご覧いただき、温かい言葉をかけていただけると子どもたちの励みになります。
■⑧ 保育参観・行事のご案内
今月は○月○日(○)に、○○組の保育参観を予定しております。普段の保育の様子を保護者の皆さまにご覧いただける貴重な機会です。当日は、朝の会・制作活動・自由遊びなど、子どもたちの自然な姿を見ていただければと思います。詳細は別紙プリントにてご案内いたしますので、内容をご確認の上、出欠のご返信をお願いいたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
■⑨ 食育・季節の食材紹介
今月は、旬のそら豆やトウモロコシを使ったメニューが登場します。給食室の先生が素材の紹介をしてくださると、子どもたちは興味津々。「おおきいね!」「においがする~」と、五感で食材を楽しんでいます。調理前の野菜を実際に触ったり、皮むき体験をしたりすることもあり、食への関心が高まっています。ご家庭でも同じ食材が出た際は、「保育園でも食べたね」と話題にしていただけると嬉しいです。
■⑩ 登園時・持ち物の注意点
梅雨の時期は、登園・降園時の天候が不安定になりやすく、足元も滑りやすくなります。傘の扱いには十分ご注意いただき、小さなお子さまには保護者の方が手を添えていただけると安心です。また、長靴やレインコートには必ず記名をお願いいたします。靴袋や濡れた衣類を入れるビニール袋もご準備ください。園内でも安全に過ごせるよう、職員一同気を配ってまいります。
おたよりの書き出しは、季節感・子どもの様子・保護者への感謝をバランスよく盛り込むのが基本です。6月のおたよりの場合、梅雨入りや気候の変化をふまえつつ、子どもたちの元気な姿や成長を伝えることで、保護者に安心感を与える効果があります。
以下は、6月にぴったりの書き出し例です。
📝6月のおたより|書き出し例
梅雨の季節に入り、しとしとと降る雨にアジサイが色づき始めました。外遊びが難しい日もありますが、子どもたちは室内でも元気いっぱいに過ごしています。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもありますので、園でも健康管理に十分配慮してまいります。
🌧️書き出し例1(季節の描写を強調)
6月に入り、傘や長靴が大活躍する季節となりました。子どもたちは雨の音に耳を澄ませたり、水たまりを眺めたりと、雨の日ならではの発見を楽しんでいます。季節の移り変わりを感じながら、一日一日を丁寧に過ごしてまいります。
👨👩👧書き出し例3(保護者への感謝を込めて)
日頃より、園の活動へのご理解とご協力をありがとうございます。梅雨の季節に入り、気温や湿度の変化に注意が必要な時期となりました。子どもたちは変わらず元気いっぱいで、室内でもさまざまな遊びや製作活動を楽しんでいます。
ポイント:
- 「気候(梅雨)+子どもの様子+保護者への感謝」をセットにすると、印象の良いスタートになります。
- 園の雰囲気や方針によって、「ややフォーマル」「ややカジュアル」な文調を使い分けましょう。
6月は天候や気温の変化に対応しながら、日々の保育も工夫が求められる月です。保護者と連携し、安心・安全な園生活を築くためにも、おたよりは大切なコミュニケーションの手段。ぜひ本記事のテンプレートを、あなたの現場で活用してみてください
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