こんにちは、学童保育で日々子どもたちと関わっている“あそび先生”です。
休日のおでかけや、帰省、ちょっとしたバス移動など、子どもとの移動時間。「じっとしてられない」「退屈でぐずる」「スマホに頼りがち」…そんなお悩み、よく聞きます。
そこで今回は、《移動中でもできる、知育効果バツグンの遊び》を、学童現場の知見からご紹介!
準備は不要。親子の会話から始められて、しかも“学び”につながる内容です。ぜひお試しください。
1. テーマしりとり
難易度:★☆☆ /対象年齢:3歳~小学生
遊び方:
基本の「しりとり」に、テーマ(しばり)を追加します。
- 例:
「食べ物」しばり → りんご→ごはん→なし
「動物」しばり → さる→るりかけす→すずめ
「色」しばり → あお→おれんじ→じんじゃー(※色に関する語ならOK)
知育ポイント:
- 語彙力の拡大:「ことばを思い出す→アウトプットする」サイクルが語彙を育てます。
- 分類・カテゴライズの力:「食べ物って何がある?」「動物ってどこまで?」と、概念を広げる経験に。
- 柔軟な思考力:テーマを変えることで、子どもの頭の切り替え力も育ちます。
発展ルール:
- 最後の1文字ではなく、“2文字目”でつなぐ
- 「〇〇で始まって△△で終わる」など高難度ミッション追加
- お題を絵にして当てっこ(スケッチしりとり)
2. ものさがしゲーム(見つけた!あそび)
難易度:★☆☆ /対象年齢:3歳~小学生
遊び方:
「赤いもの見つけて!」「丸いものを3つ探して!」など、車窓や周囲の景色をヒントに探します。
お題例:
- 「文字が書かれているもの」
- 「数字が2つ以上あるもの」
- 「走ってる車の中で青いもの」
- 「自分の服と同じ色のもの」
知育ポイント:
- 観察力:視野を広く持ち、情報を選んで取り出す力に。
- 分類能力:形・色・用途など、対象物の特徴を捉えて分ける練習に。
- 空間認識力:移動しながら周囲を見渡す経験は、空間感覚の成長にも◎。
発展ルール:
- 「英語で言ってみよう」(Red, Circle, Car…)
- 「30秒以内に3つ見つけよう」など時間制を加えるとさらに集中!
3. なぞなぞタイム
難易度:★☆☆〜★★☆ /対象年齢:4歳〜小学生
遊び方:
親子でなぞなぞを出し合います。最初は簡単なものからスタート。
初級なぞなぞ:
- Q:「さかさにするとおいしくなるたべものは?」 → A:ごはん(→んはご→パン)
- Q:「よるになると大きくなるものってなーんだ?」 → A:おふとん
知育ポイント:
- 論理的思考の芽生え:答えにたどり着くために仮説を立て、考える力が育ちます。
- 語彙や表現への興味:「言葉って面白い」と思える体験に。
- 親子コミュニケーションの活性化:ふと笑える問題で場も和やかに。
工夫ポイント:
- 子どもに出題役を任せると、アウトプットの力が育ちます。
- 手持ちのなぞなぞ本やアプリを使えばネタ切れも安心!
4. 10秒チャレンジ!
難易度:★☆☆〜★★★ /対象年齢:4歳〜小学生
遊び方:
時間内にお題に挑戦するチャレンジ形式。
「10秒間目をつぶって数えて、ピッタリで開けられる?」
「10秒で“あ”から始まる単語を3つ言える?」
知育ポイント:
- 時間感覚の育成:「10秒ってどのくらい?」を体感で学べます。
- 集中力:制限時間があることで、短時間で集中する力が育ちます。
- 瞬発的なアウトプット能力:頭の中にある語彙を素早く取り出す訓練に。
発展チャレンジ:
- 「頭に“く”がつく動物を5つ言う」
- 「“赤いもの”を3つ言う」など条件を加えて難易度アップ!
5. 音あてゲーム(耳をすませて)
難易度:★☆☆ /対象年齢:3歳〜小学生
遊び方:
目をつむって、聞こえる音に意識を集中。「何の音?」を当ててもらう。
音の例:
- 電車の走る音
- アナウンスや人の声
- 車のクラクション
- 小鳥のさえずり、風の音など
知育ポイント:
- 聴覚感覚の強化:普段見過ごしている音に耳をすますトレーニング。
- 集中力・感性:五感のうち「聞く」感覚に集中する力が育ちます。
- 語彙と表現力:「どんな音?」「似ている音ってある?」と表現力も促進。
6. 数あそびクイズ
難易度:★★☆ /対象年齢:5歳〜小学生
遊び方:
数字や計算をベースにした即席クイズを出します。
例題:
- 「ナンバープレートの数字を全部足すと?」
- 「3の倍数だけ、順に言ってみよう」
- 「2けたの数を1けたごとに分けてたし算!」
知育ポイント:
- 計算感覚の定着:自然な形で算数に触れる習慣がつきます。
- 数字との距離を縮める:遊びながら“数”を好きになるきっかけに。
- 論理的思考:「この数はどうなるかな?」と仮説→検証のプロセスに触れる。
7. お話づくりリレー
難易度:★☆☆〜★★★ /対象年齢:5歳〜小学生
遊び方:
物語の1文を親子で交互に作っていく遊び。
例:
- 「ある日、○○ちゃんは空を飛ぶ犬を見つけました」
- 「犬は、○○へ行こうとしていて……」
知育ポイント:
- 創造力の発達:「自由に発想する」ことを恐れずに楽しめる土台に。
- 言語構成力:「主語」「述語」「因果関係」など、作文力につながる。
- 対話力・聞く力:相手の話に続けて話をつなぐ力も育ちます。
発展ルール:
- 「場所」「登場人物」「ひみつ道具」など、要素をカードのように決めてから始めると面白さUP!
まとめ|移動時間を“学び時間”に変える魔法
移動中は、ただの「待ち時間」ではありません。
親子で過ごす貴重なコミュニケーションの場であり、子どもの“学びの芽”を育てるチャンスです。
知育遊びを通じて得られる効果:
- 語彙力・観察力・発想力・論理的思考・時間感覚…
さまざまな力が「遊び」から育ちます。
忙しい日々の中で、「勉強しなさい」と言わなくても“学びの習慣”がつく。
それが、移動知育の最大のメリットです。
最後に|おうちでも知育を深めたい方へ
おうち時間も充実させたい方には、定期的に知育玩具が届く「知育玩具サブスク」がおすすめ!
年齢や発達に合わせた内容なので、遊びながら脳と心を育めます。
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