英語教育が小学校や保育園でも取り入れられるようになり、「早いうちから英語に親しませたい」と考える保護者が増えてきました。ですが、実際には「子どもが英語を嫌がるようになってしまった」「英語の時間になると不機嫌になる」といった悩みもよく耳にします。
英語嫌いになる原因は、“勉強内容”そのものではなく、“親の関わり方”や“日常の習慣”にあることが多いのです。
本記事では、子どもが英語を嫌いになってしまうNG習慣5つと、それを防ぐための具体的な対策をわかりやすく解説します。お子さんと一緒に英語を楽しむためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
NG習慣1:正解かどうかにこだわりすぎる
なぜNGなのか?
子どもが英語を口にした時、間違いをすぐに正そうとしていませんか? 「違うよ、それは“an apple”だよ」「“r”の発音が変」など、親が“正しく話させる”ことに重点を置きすぎると、子どもは「また怒られる」「言うのが怖い」と感じてしまいます。
英語はコミュニケーションの手段。完璧な文法や発音よりも、「自分の言葉で話そうとする姿勢」が最も大切です。
対策:正しさより“伝わった体験”を重視する
- 例え間違っていても、「話そうとした気持ち」を認めてあげる。
- 正すのではなく、オウム返しで「You said ‘apple’! Great!」と返す。
- 英語で“できた体験”を積ませる(簡単な挨拶、Yes/Noクイズなど)
✅ポイント:「英語を話しても怒られない」「通じたらうれしい」感覚がモチベーションにつながります。
NG習慣2:英語を「勉強」として押しつける
なぜNGなのか?
「宿題の前に英語アプリ10分ね!」「今日も単語テストやろう!」
親が「英語=やらなきゃいけないこと」として義務感で関わると、子どもは“嫌なもの”として受け止めてしまいます。特に幼児・低学年は“遊び感覚”がなければ長続きしません。
対策:遊びと学びを融合する教材を選ぶ
- 絵本やアニメ、ゲーム形式の英語アプリなど「楽しみながら学べる教材」を活用。
- アクションを交えた英語ソングや、カード遊びで自然と単語をインプット。
- 「勉強しよう」ではなく「遊ぼう」「これ見てみよう」と声かけを変える。
💡おすすめ教材:
- 楽天ABCmouse → 年齢別にステップアップできる学習アプリ
- スタディサプリENGLISH for Kids → 小学生向けに設計された動画レッスン
✅ポイント:「勉強」ではなく「楽しい時間」として記憶されることが大切。
NG習慣3:「日本語訳ありき」で教えようとする
なぜNGなのか?
「これは英語で何て言うの?」「この単語の意味は?」
日本語との一対一の翻訳に頼る学び方は、英語の語感を育てにくくします。英語は音と状況・イメージで習得するのが自然です。
「cat=ねこ」と覚えるのではなく、「catという音を聞いたら、あの動物のことだな」と理解するほうが言語習得には効果的です。
対策:英語を英語のまま理解できる環境づくり
- 英語の絵本を日本語に訳さず読む(意味が多少分からなくてもOK)
- 映像教材やアニメを英語音声+英語字幕で見せる
- 日常の中で英語の単語を繰り返し使う(例:“Let’s go!” “What’s this?”)
✅ポイント:文脈とセットで英語をインプットすることで、子どもは自然に“意味”を理解していきます。
NG習慣4:英語が「特別なもの」になっている
なぜNGなのか?
「週に1回の英語教室だけ」「たまにYouTubeで見るだけ」
これでは英語は“非日常的なイベント”になってしまい、慣れるチャンスがありません。
英語を「日常の中にあるもの」にすることで、子どもは無理なく受け入れ、抵抗感がなくなります。
対策:家庭内に“英語がある”状態を作る
- 食事の前後、遊びの最中に簡単な英語を混ぜる
- 朝の「おはよう」を “Good morning!” に変えるだけでもOK
- 英語の歌をBGMとして流す。英語の絵本を「読み聞かせタイム」に取り入れる
✅ポイント:毎日の中に「ちょっとずつ英語がある状態」を作るだけで、子どもは“当たり前のように”英語に触れられます。
NG習慣5:親が「英語苦手」「自信ない」と言ってしまう
なぜNGなのか?
「私が英語できないから…」「発音が悪くて…」
親が英語に対してネガティブな気持ちを持っていると、子どもも敏感にそれを感じ取ります。
「うちでは英語は得意じゃない」「難しいんだ」と無意識に刷り込まれ、英語へのハードルが上がってしまうのです。
対策:完璧でなくても“楽しむ姿勢”を見せる
- 子どもと一緒に発音してみる
- わからなくても「なんて言ってるのかな?一緒に聞いてみよう!」と前向きに関わる
- 間違っても笑って済ませる
✅ポイント:親が“英語に前向きでいる姿勢”こそ、最大の教育になります。
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